防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、漢方薬の一種で、肥満や便秘、むくみ、高血圧などの症状に効果があるとされる薬です。この記事では、防風通聖散の成分、効果、購入方法、適切な飲み方、副作用について詳しく解説していきます。また、エステサロンでのケアも併せてご紹介します。
防風通聖散に含まれる成分とその効果
防風通聖散には、以下のような成分が含まれています。それぞれの成分には異なる効果があります。
成分 | 効果 |
---|---|
大黄・芒硝・甘草 | 胃腸内の食毒を改善 |
防風・麻黄・連翹・薄荷・荊芥 | 汗を出しやすくする |
桔梗・山梔子・連翹・大黄・薄荷・黄・石膏 | 体内の熱を改善 |
白朮・滑石 | 水毒の改善 |
当帰・芍薬・川 | 血流の改善 |
これらの成分が組み合わさることで、防風通聖散は多岐にわたる症状に効果を発揮します。
防風通聖散が効果的な症状
防風通聖散は以下のような症状に対して効果的です。
便秘症
成分の大黄や芒硝が腸の動きを活発にし、便通を促します。
むくみ
白朮や滑石が水分の代謝を助け、むくみを改善します。
肥満症
防風や麻黄が脂肪の燃焼を促進し、肥満改善に寄与します。
高血圧に伴う動悸・肩凝り・のぼせ
体内の熱を冷ます成分が含まれており、高血圧の症状を緩和します。
病院でダイエット目的で防風通聖散を処方・推奨することはある?
医療機関でもダイエット目的で防風通聖散が処方されることがあります。特に、肥満と診断された方が食事運動療法を行いながら防風通聖散を併用すると、内臓脂肪量の減少や基礎代謝量の増加が期待できるというエビデンスがあります。
また、高血圧も伴う肥満の方には、西洋医学の降圧薬と併用することもあります。
防風通聖散の効果が出やすい人とは?
防風通聖散はすべての人に効果が期待できるわけではありません。以下のような体質の方に効果が期待できます。
防風通聖散の効果が期待できる方
・便秘がちである
・むくみやすい
・比較的体力がある
防風通聖散の効果が期待できない方
・下痢しやすい
・胃腸が弱い
・体力が著しく低下している
市販の防風通聖散の選び方
市販の防風通聖散を購入する際、どのような基準で選べば良いか悩むことがあります。以下のポイントを参考にして選びましょう。
①満量処方(配合量)で選ぶ
漢方薬には、日本薬局方で定められた最大配合量があり、これに基づいて「満量」「1/2量」「2/3量」などがあります。効果を求める際には満量を選び、マイルドな効果を求める場合は2/3量や1/2量を選びましょう。
②飲みやすさ(錠剤の種類)で選ぶ
防風通聖散には錠剤、顆粒剤、散剤(粉薬)があります。錠剤は長期保存が可能で、用量もわかりやすいです。顆粒剤は粉薬よりも粒が大きく飲みやすい工夫がされています。散剤は体内に早く吸収されるため、早い効果が期待できます。
③1回の錠数と1日服用回数を見て選ぶ
市販の防風通聖散は錠剤タイプが多く、1回の錠数と1日の服用回数が製品によって異なります。満量処方の防風通聖散は基本的に1日3回服用のものが多く、1回の錠数も4~6錠です。1回の錠数が少ないものを選ぶと良いでしょう。
肥満の基準と治療について
肥満の基準とは?
肥満とは、体脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態を指します。日本では、BMI(body mass index)を用いて肥満を判定し、BMI25以上を肥満と定めています。
肥満を改善するにはどうしたら良い?
基本的には食事、運動療法などの生活習慣の改善が必要です。摂取エネルギーを減らし、消費エネルギーを増やすことが重要です。
肥満治療は保険外って本当?
保険内の治療になる可能性もあります。まずは病院で肥満の程度を評価し、原因を調べることが重要です。
防風通聖散の正しい飲み方
防風通聖散の効果を最大限に引き出すためには、正しい飲み方を守ることが大切です。
空腹時に服用する
空腹時の方が漢方薬の吸収が高まるため、食前30分以上前、食後2時間以上後に服用するのが適切です。
お湯で服用する
できればお湯で服用するのがおすすめです。防風通聖散には血行を良くする成分や発汗させる成分が含まれているため、お湯で飲んだほうが効率的です。
顆粒タイプは溶かして服用する
顆粒タイプの場合は、湯呑に顆粒を入れ、お湯で溶かして服用するのが良いでしょう。香りも効果の一部とされています。
防風通聖散の副作用について
防風通聖散には副作用が出る可能性もあります。事前にどんな症状が副作用として挙げられるのか確認しましょう。
アレルギー症状
防風通聖散の成分でアレルギーが出ることがあります。だるさや微熱、湿疹が出た場合は服用を中止し、病院を受診してください。
下痢、腹痛
大黄という成分が排便を促進するため、便が柔らかくなることがあります。下痢や腹痛が出る場合は、ダイオウの量が少ない製品に切り替えると良いでしょう。
発汗
防風通聖散には発汗作用があり、老廃物を排出します。体力のない人や汗をかきやすい人は注意が必要です。
エステサロンでのケアもおすすめ
防風通聖散を服用するだけでなく、エステサロンでのケアも併用することで、より効果的に肥満やむくみを改善することができます。エステサロンでは、専門のスタッフが個々の体質に合わせた施術を行い、リラックスしながら効果を実感できます。
まとめ
防風通聖散は、肥満や便秘、むくみ、高血圧などの症状に効果がある漢方薬です。市販でも購入可能で、正しい飲み方を守ることで効果を最大限に引き出すことができます。しかし、体質や症状によっては副作用が出ることもあるため、注意が必要です。また、エステサロンでのケアを併用することで、より効果的に症状を改善することができます。まずは自分の体質に合った漢方薬を選び、効果的に活用しましょう。